看護学生の3年間は、看護に必要な知識や技術を修得する時期です。そして、さまざまな友人や先輩と交流し、見聞や見解を広めていくことで豊かな感性を養う時期でもあります。
当校は、急性期病院である三重中央医療センター附属の看護学校であるため、実習施設と学校が密接に連携しています。常に最新の医療や看護に触れることができ、看護に必要な感性を磨く場としては、これ以上ない環境です。そして、身近に目標となる看護師がたくさんいます。その目標となる看護師の多くは、多くの看護に関する講義も担当します。そのため、病院にみえる患者の実際や、その患者に行った実際の看護について、普段聞くことができない話を聞くことができ、基礎から応用まで幅広い内容の看護を学ぶことができます。さらに、看護師は皆さんの臨地実習を担当します。教員と連携しやすいため、看護学生をよく理解しており、教員と一緒に一貫性のある助言や指導を受けることができます。
他にも、当校は「社会人基礎力」の育成に力を入れています。皆さんが目指す看護師には、看護に関する高い専門知識や技術だけでなく、「助け合い、人を思いやる」「相手の気持ちを察する」などの能力が必要です。この能力がなければ、身体的にも心理的にも健康ではない患者に寄り添うことはできません。そのため、講義や演習において、他人が発した言葉の意味を察し想像したり、他人に対し自分の意見を「発信」する場を設け、自分が抱いた考えを他人に理解しやすいような言葉や表現で伝えていく学習を取り入れています。さらに、看護は「チーム活動」であり、個人の活動だけでなく、「チームで働く力」「他人に働きかける力」をつけるために、自分以外の考えを聴き、皆の総意のもと1つの意見をまとめる等、グループ課題も積極的に取り入れています。
学生主体で活動している自治会では、サマーコンサートや、クリスマスコンサート等の企画を通し、先輩後輩が協力し合いそれぞれがリーダーシップまたはメンバーシップを発揮しながら活動しています。
以上のように、様々な学習や学校生活に社会人基礎力を養うための工夫を取り入れていますが、これらは、人との関わりやチーム活動を学ぶ良い機会であり、卒業後「専門職業人」として、それぞれが選んだ場所で活躍できる糧となっています。
皆さんの夢や目標をサポートするために、教員は各学年4名の担任制をとっています。臨床現場でたくさんの看護実践の他、教育や管理の経験がある教員です。そのため、特に看護技術に関する学習では、複数の教員が担当し、細かい体の使い方や所作まで見せ、できるまで助言しています。他にも、担任は定期的に学生と面接を行い、日々の学校生活における悩みや不安に耳を傾けるようにしています。
限られた3年間!学びの環境が整った当校で、同じ目標を持った仲間と一緒に学んでみませんか。私たち教員が精一杯サポートしていきます。
看護師の仕事は、赤ちゃんからお年寄りまで、すべての人の「心」と「体」をサポートしていく職業です。〝看護〟という字をみると、「看」には「対象をよく見る」、「護」には、「守る、助ける」の意味があります。患者さんをしっかり観察して異常がないかを判断し、患者さんの安全を守りサポートする、これが看護師の仕事の基本となります。また、医師の診断・治療のための補助的役割として、注射や包帯、手術の準備などがあります。そして看護は、患者の生活を支える役割として、患者の着替え等のお手伝いの他、患者とその家族への対応も重要な仕事です。
高度な専門知識と確かな技術が求められる看護師は、肉体的にも精神的にもハードで責任のある仕事ではありますが、人の役に立てるこの職業は、多くの喜びとやりがいを感じられます。
自分達の看護で、患者さんの苦しさが減ったり、清潔を保つことができた時など、患者さんが少しでもよい方向(回復)に向かった時にやりがいを感じます。また、直接、患者さんやご家族から「ありがとう」などの言葉や笑顔に触れた時、人として成長できる素晴らしい職業だと感じます。
「生活力」と「豊かな感性」だと思います。
看護師の仕事の1つに生活を支える役割があります。これは、看護師にしかできない仕事です。しかし、看護する立場である看護師に生活力がなければ、患者さんの生活を考えることも、よりよく生活するために何が必要で、現在何が不足しているのかも分かりません。患者さんやそのご家族の生活を支えられる看護師になるためにも生活力は大事です。
さらに、看護師には豊かな感性が必要です。看護の対象となる患者さんは、皆さん何らかの症状があり、言葉で辛さや痛みを伝えることができない方も多くいます。そのため、患者さんとの日常会話の中でふとこぼれる言葉や動作から、患者さんの色々な変化に気づく必要があります。
当校は、急性期病院である三重中央医療センターの附属看護学校であるため、学校と実習施設が密接に連携しています。常に最新の医療や看護に触れることができ、看護に必要な感性を磨く場としては、これ以上ない環境です。そして、身近に目標となる看護師がたくさんいます。その目標となる看護師には、看護に関する講義も担当してもらっています。そのため、病院に入院されている患者さんの状況や、それらの患者さんに行った実際の看護についても話を聞くことができ、基礎から応用まで幅広い内容の看護を学ぶことができます。さらに、病院の指導者も学生の状況をよく理解した上で指導に携わっているため、教員と一緒に一貫性のある助言や指導を受けることができます。
教員は各学年4名の担任制をとっていて、定期的に学生と面接を行い、日々の学校生活における悩みや不安に耳を傾けるようにしています。
看護師は様々な価値観や複雑な人間の気持ちに直接関わる職業ですので、人間対人間の関係が大切になります。人との関わりには、まず人間を理解することが大事ですので、常に、自分ならどんな気持ちになるだろうかと、相手のことを「想像力」と「察する力」をもって知ろうと心がけています。
「豊かな感性と誠実性を基盤に、生命に対する深い畏敬の念と専門職業人としての 探究心をもち、社会に貢献できる人材の育成を目指す」を本校の教育理念とし、広く保健・医療・福祉の担い手として多くの卒業生が母体病院のみならず、三重県を中心に活躍しています。人としての優しさと思いやりのある心を大切に、自ら感じ、考え、行動できる学生を育てていきたいと思っています。
教員は根気よく、親身になって学生をサポートしていきます。学生一人一人の良いところを伸ばしていけるような教育をいつも心がけています。三重中央看護学校で、ぜひ一緒に看護を学びましょう。