卒業式当日は風が強かったですが、晴天に恵まれました。来賓、実習でお世話になった病院の方々、先生方、後輩に見守られ、3年生79名は3月6日に無事卒業することができました。
「3年間、看護師になるという思いを強くする一方で、自信を失いそうになったこともたくさんありました。それでも看護師になるという夢を諦めずにここまで来ることができたのは、切磋琢磨し、支え合ってきた仲間がいたからです。みんなと過ごした3年間は、かけがえのない宝物です。4月からはそれぞれ進む道は異なりますが、3年間の学びやこれまで出会った方々への感謝を胸に新たな一歩を踏み出していきたいと思います。」
3年生答辞 一部抜粋
2月の7日間で、1年生の基礎看護学実習Ⅰを行いました。病棟で患者様を受け持ちさせていただき、お話したり学校で練習した看護技術を患者様に実施させていただきました。病棟では看護師さんからやさしく指導をいただき、患者さんからとった情報が患者さんにあった援助につながっていくことを実習を通して学びました。
1年生にとっては初めての実習で、緊張することがたくさんありました。しかし、受け持たせていただいている患者様の笑顔や温かいお言葉が励みになり、看護師になりたい気持ちがより強くなりました。
平成30年2月にCVPPP(包括的暴力防止プログラム)について、3時間の講義と実技演習を受けました。実際の医療現場では、私たちが思っている以上に暴力を受ける可能性があるのだと知りました。
講義を受ける前は、精神科病棟は暴力を受ける可能性が高いためCVPPPという技術があり、怖いところだと先入観がありました。しかし、講義の中でCVPPPとは、暴力の発生を未然に防ぎ、患者さんを加害者に、医療従事者を被害者にさせないための技術だと学びました。まずは、暴力が起こらない環境をつくることが大切であり、医療従事者が統一した回避法を習得することで、患者さんの安全を守る対応につながっていくのだと演習を通して実感しました。
2年生 クラス長
3年生は12月12日で1035時間の全実習を終了しました。実習を通して、必要な知識や技術、看護師としての役割や責任についても学ぶことができました。実習では悩んだり、つらい事も多かったのですが、患者様の言葉からも勇気づけられ頑張ることができました。実習終了後、実習での学びをグループメンバーで話し合い、模造紙にまとめて発表し、自分達の目指す看護を考えることができました。
今は2月18日に開催される第107回看護師国家試験に向けて3年生全体で意識を高め、一生懸命勉強をしています。
3年生 クラス長
12月7日に、病院でクリスマスコンサートを行いました。私たちは、この日のために各学年やクラブ部員で、合唱やハンドベルの演奏、手話の練習を重ねてきました。コンサート当日は、1年生による『どんなときも、嵐のHappiness』の合唱、ハンドベルによる『星に願いを、ジングルベル』の演奏、2年生による『クリスマスイブ、AIのハピネス』の合唱、手話部による『小さな世界、サンタが街にやってくる』の手話パフォーマンスを行いました。
多くの患者さんに集まっていただき、一緒に歌ったり、手拍子もいただいて、たくさんの笑顔を見ることができました。合唱の時は、練習通りにできるか不安もありましたが、今までで一番いい合唱ができました。患者さんに喜んでいただけたので、今まで練習を頑張ってきて本当によかったと思いました。来年も、患者さんに喜んでいただけるコンサートができるように頑張ろうと思います。
1年生 文化体育委員
10月28日(土):模擬店、有志によるダンス、バンド演奏
今年は「wing~思い描く未来~」というテーマで、10月27日(金)、28日(土)に学校祭を開催しました。このテーマは昨年の「egg」というテーマから、今年は殻を破り夢に向かって羽ばたこうという思いを込めて選定しました。このテーマには、私たちが叶えたい夢は看護師であり、3学年全体が力を合わせて羽ばたこうという気持ちが込められています。 27日は、普段の勉強や実習の成果を発表する学習成果発表と3学年が混合で大縄跳びと綱引きといったスポーツ大会を行いました。スポーツ大会は、学年を越えた交流となり、学生全体の団結力を高める機会となりました。
28日は一般公開で、模擬店、アロママッサージなどの催しを行い、有志によるダンスやバンド演奏の発表も行いました。学校祭では、地域の方々にも参加していただき、交流する機会となりました。参加していただいた地域の方から「ありがとう。楽しかった。」と声をかけていただき、とても嬉しかったです。2日間とも盛り上がり、楽しい学校祭となりました。
2年生 学校祭委員長
今回の大規模災害訓練では傷病者の家族役として参加をしました。訓練に参加し、改めて災害医療における看護の難しさ・大変さを感じました。
運ばれてくる傷病者に対し、医師や看護師は適切にトリアージタグをつけ、検査や処置の説明をしていました。私たちは災害による傷をメイクし、緊張感とリアリティーがある訓練風景でした。
実際の傷病者はもっと心理的な動揺が激しく、パニック状態になるかと思います。医療従事者は、どのような時でも冷静な判断と態度で観察し、対応できることが求められるのだと思いました。
2年生 クラス長
7月20日、東海北陸グループの学生が一堂に集まる『NHO学生フォーラム』に参加しました。
その中で行われた学校紹介では、本校の特色である手話部を中心とした、2年生全員による「365日の紙飛行機」の歌に合わせた手話を披露しました。その後、他校の学生と昼食をとりながら交流を行い、情報交換をして楽しい時間を過ごすことができました。
看護実践事例紹介では、実際に現場で行われている医療や看護を、病院職員の方から直接聞くことができました。積極的な質疑応答が行われ、学びを深めることができました。また、国立病院機構が担う医療や看護を再確認し、自分の将来を考える機会とすることができました。
2年生 学生代表
5月に植え替えを行った花が、たくさんの光を浴びて見頃を迎えています。看護学校正面入り口と、病院の救急外来入り口付近に飾つています。小規模ではありますが、色とりどりの花々が風に揺られている様子は華やかに感じます。
7月に入り汗ばむ季節になりましたが、新入生の活躍によって花が枯れることなく、生き生きとしています。今が一番見頃だと思いますので、ぜひ足を止めてご覧になってください。
園芸部 部長
4月から看護の勉強を始めましたが、どの科目でも安全・安楽・自立という言葉が頻繁に出てきます。今回、病棟へ環境見学に行ったところ、トイレ・清拭室などあらゆる所に手すりが付いていました。それは患者様が転倒・転落をしないように、また自立できるように付いていることが分かりました。実際にベッドとベッドの間隔を見て、狭さと感じました。看護師と患者様との会話も隣の患者様に聞こえていると思います。看護師は話をしながらも、患者様のプライバシーを守る配慮が必要だと思いました。
今回の見学を通して、看護師は常に患者様が快適に入院生活を送れるよう援助していることが分かりました。実習・演習を行うときも、そのことに配慮しながら援助していかなければならないと思いました。
1年生 実習対策委員
6月4日 三重中央医療センターで開催された「心和むコンサート」にて、患者さんの車いす移送のボランティアに参加しました。多くの方が参加され、にぎやかな雰囲気であっという間の2時間でした。
最も印象に残ったことは、アンコールで演奏された「ふるさと」を患者さんの側で一緒に歌ったことです。患者さんと一緒に声を合わせたことが、心地よく感じ心が和む時間になりました。患者さんも同じ気持ちでいてくださったのならとてもうれしく思います。
参加者代表
5月に入り、私たち3年生は、領域別実習が始まりました。現在、成人期、小児、母性、精神、在宅などの計8領域の看護について学んでいます。領域ごとの特徴や患者様の個別性をつかみ看護を行うことはとても難しいですが、患者様との関わり、学生同士での情報共有、先生や指導者からの指導を大切にして、知識を深め技術を磨いていきたいです。
3年生 クラス長
防災訓練では、消防署の皆さんから消火器、消火栓の使用方法を教えていただき、防火防犯委員として、消火器を用いて初期消火を行い、焦らず行動することの大切さを学びました。今後は自分たちが主体となって患者様を避難誘導できるよう、今回の訓練を活かしていきたいです。
1年生防火防犯委員
4月7日(金)、私達80名は入学しました。
看護師という夢への第一歩を踏み出すことができ、新たな学友とともに切磋琢磨しながら過ごすこれからの3年間への希望で胸を膨らませています。多くの悩みを持つ患者様と心身ともにじっくり向き合うことのできる看護師を目指し、知識や技術だけでなく人間関係やマナーといった態度についても学んでいきたいと思います。
22期生 代表